ソフトバンクワールドから見えるAIの鍵とは

ソフトバンクワールドとは?


7/18,19日に開催された大規模カンファレンス。ソフトバンクワールド。
そこでは、ソフトバンクは勿論、GoogleやMicorosoftmなどの多くの企業も協賛し展示会や基調講演が行われた。
注目はやはり、孫会長の基調講演。その際「日本はいつの間にか人工知能(AI)後進国になってしまった」や「目覚めないとやばい」と述べている。
また、「データを基に人工知能(AI)が推論することで、人間の進化は加速する。」と述べデータとAIの重要性についても言及した。

 

AIだけでは無いこれから日本が注目すべき分野

今回のカンファレンスで注目しべき分野は2つある。1つは先に挙げたAI、そして、もう一つはIoTの重要性だ。孫会長はIoTに関して以下のように述べている。

"自動運転や、あらゆるモノがネットにつながるIoTを通じ、今後30年で世界のデータは100万倍に拡大する。"

先に述べたように、AIが人類の進化を加速させ、そのためにデータが必要になる。そして、IoTがデータを拡大させる重要な役割を担うのである。
実際に他の講演ではソフトバンクPanasonicが、双方のデータを共有してマーケティングに活かす事例など、IT産業と製造業のコラボレーションが多く紹介された。

ソフトとハードのプロトタイプがすぐ作れる時代に

                           参考:Ledge.ai

ITと製造業のコラボにより何が変わるか?今回の講演でそれに関して話した人物がいる。メディアアーティストの落合陽一氏である。彼の講演会でぜひ注目したい発言があった。

”AI,IoT,5G,オープンソース3Dプリンタなど技術革新によりソフトとハードが融合しプロトタイプを以前より簡単に作れるようになる”

少し解説すると、ソフトであるIT、ハードであるモノが様々な技術によって素早く手軽にプロトタイプ(試作機)を作ることを可能にするということである。
実際にカンファレンスでは乙武洋匡氏とコラボして義足を作る乙武プロジェクトが紹介されていた。ソニーコンピュータサイエンス研究所(Sony CSL)のチームによって3Dプリンタを用いて開発されている。今まで3Dプリンタは技術的な課題により複雑なモノの製作は困難だったが、機械自体の精度向上やそれを動かすためのコードがオープンソースにより公開されることで、義足をも製作できるようにもなった。

                 引用元:乙武洋匡FACEBOOK

ソフトとハードの融合が日本の強み

最後に自分なりの意見をまとめさせてもらう。やはり日本がITの分野で世界と戦っていくにはソフト(IT)とハード(製造物)の融合が欠かせないと思える。ソフトの分野では知っての通り「日本はAIの分野で世界に遅れをとっている」と言われるようにアメリカや中国に負けているのが現状だと思える。しかし、ハードの分野では高度経済成長期から蓄えられた工場などの資本、ノウハウが沢山集積されている。また、自動車の完成品メーカーが8つ以上あるなど製造業の分野ではまだまだ強みを持っている。
これからは、ソフト単独、ハード単独ではなくそれらの企業同士が一緒に手を組み、そこでIT分野の主役であるAIを育て活用していくことが大事なのだと思う。
ITと機械エンジニアが一緒に働く機会が増えていき、もしかしたら自分もそうなっているのかもしれない。

 

*この記事は別アカウントで運用しているnoteの転載です。