IT企業はみんなブラックなのか?

「IT企業はブラックだ!」

ブラック企業の代名詞IT企業。「残業が多い」「一日中パソコンをいじっている」「離職率が高いから行かないほうがいい」悪い噂の宝庫みたいなものですよね笑。そんな噂が本当なのか、就活を通して、今まで30社以上のIT企業を見た経験から語りたいと思います。

 

結論、「そんなことは無い」と思います。

ただ、もちろんブラックな企業もいます。しかし、人事、OBに取材した結果、かなり噂が一人歩きしているように思いました。今回は「残業」「仕事内容」「離職率」の3つを観点にその理由を語ります。

 

「残業」は平均して月25時間程度?!

これは、私が人事の話を聞いて、30社の中央値をとった数字です。確かに、中には40時間を優に超える企業もいました。特に下流工程の企業や立ち上げ間もないベンチャーはこの傾向があります。しかし、「元請け」「1次受け」といった上流工程の企業は残業が少ない傾向にあります。理由としては「条件のいい仕事を厳選している」「効率化に力を入れている」「下流工程に負担が回っている」などでした。

 

パソコンいじりだけのSEはもういらない

昔のSE(システムエンジニア)はPCでプログラミングだけをしていたそう。しかし最近は営業と同行して、ニーズの聞きだしも行うそうです。近年、ITの急速な発展によりソースコードを多くの人が共有できるようになりました。簡単にいうと、「これ作りたい」と思った時、それに類似するコードを利用することで楽にプログラミングができるようになったのです。0→10ではなく5→10の時代。そして浮いた時間の分で、技術者目線からの発案ができるように営業に同行して取引先の話を聞くそうです。プログラミングが楽になった分、技術者でありながら営業マンもこなせる人材が求められるでしょう。(大事なのはコミュ力ですね笑)

 

離職率が高いのはスキルが高い証拠

先日こんな話を聞きました。富士通の本社前の駅にトヨタの募集が堂々と掲げられてたそうです。自動運転などIT化が加速する社会で高いスキルを持ったSE(システムエンジニア)はどこの企業も欲しいのです。会社に入って10年程経過したら、「もっと条件のいい会社でチャレンジしよう!」と言う方も当然出て来ます。(そうならないように福利厚生や給料などの条件をよくしているそうですが・・・)どこでも通用し、広く求められるスキルが付く。SEの世界は他の業界よりも離職率が高い原因はここにあると思います。

 

最後に

「人事の話だからあてにならない」と言う方もいるでしょう。しかし、私はこの人事の言葉には高い信用性があると考えています。なぜなら、入社後の離職というリスクがあるからです。今、3人に1人が入社後3年で仕事をやめています。これは会社にとってはかなり痛手です。入社してから、高い費用を掛けて育てたのに活躍が期待される頃にやめられては元も子もありません。そのためにも入社前と後のギャップをなるべく減らす必要があるのです。人事部も嘘をついて入社させたくない。少なくとも、無責任に会社の不満を書き込める就活サイトよりはよっぽど信用性があると思います。ただ、百聞は一見にしかず、就活生の方はこのサイトを参考にしながら、ご自身の目で確認して見てください!